Kの投資日記

日々ローリスクハイリターンな投資手法を研究している会社員です。最近は仮想通貨のアービトラージ。

仮想通貨後発組が儲からないと分かっていながら草コイン投資になだれ込む合理的な理由

こんにちは。暗号通貨(仮想通貨)のトレーディングをしているKです。

Twitterで告知していたとおり、私はここ数日「なんでみんなアービトラージをやらないのか!」分からず、思考を巡らしていたのですが、やっと分かりました。

文章が多くなってしまったので、本記事を前編として、「実際にはアービトラージは儲からないと考える草コイン投資家へ」を後編とします。

 

 

 

 

1.買ったらほったらかすだけでよかった2017年

 2017年は仮想通貨元年でした。

草コイン投資家もできることなら、BTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、XRP(リップル)を買って、自分も億り人になりたかったのでしょう。

(かくいう私も2017年年初はまだ仮想通貨のポテンシャルに気づいていなかったので、できることなら私も笑。)

ですが、ブロガーやTwitterでささやかれているようにBTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、XRP(リップル)は2017年ほど上昇しないとされています。

2017年一年間のBTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、XRP(リップル)のMax, Minの終値(JPY)とそれを記録した日付を調べたので、ご覧ください。

 

  Max Min Max / Min
BTC終値 19,497 778 25倍
記録日 2017年12月16日 2017年1月11日  
ETH終値 827 23 35倍
記録日 2017年12月19日 2017年3月12日  
XRP終値 2.30 0.01 425倍
記録日 2017年12月31日 2017年3月1日  

出典:CoinMarketCap 

 

時価総額が大きいBTC(ビットコイン)ですら25倍の伸びです。

ETH(イーサリアム)は35倍、元草コイン?のXRP(リップル)は425倍です(笑)

 

このように2017年は仮想通貨を長期でロングしているだけで儲かってしまう、ビギナー投資家にはまたとない素晴らしい1年でした。

なんせ学生が億り人になってしまうのですから、昨年の仮想通貨に対する熱狂は世紀に残るビッグイベントと後々語られるかもしれません。

 

ご参考までにBTC/USDとJPY/USDの日次変化率の標準偏差(ボラティリティ)を比較している資料を見つけたのでご紹介します。

 

  BTC/USD JPY/USD
2014年 1.10% 0.23%
2015年 1.20% 0.22%
2016年 0.77% 0.34%
2017年 1.52% 0.23%
18年1月1日~2月20日 2.54% 0.21%
全期間(11年~) 1.76% 0.27%

出典:RIETI 

 

BTC/USDは全ての期間においてボラティリティがJPY/USDに対し6倍ほど高いことが分かります。

為替相場と比較すると一層仮想通貨に投資するということは非常にハイリスクなものであったと認識できます。

もっとも相場は上昇基調であったために、メディアではリターンだけが面白おかしく取り上げられておりますが(笑)。

 

さて、ひよっこ投資家から多くの億り人が生まれた理由は、世間が仮想通貨を詐欺通貨と決めつけていたからにほかなりません。

今となっては「仮想通貨=儲かる投資対象」と世間に認知されてしまっているわけですから、今年はメジャーコインの現物買いをするだけで億り人になることは難しいでしょう。

このあたりは「投資初心者でも分かる!誰もが仮想通貨で高値掴みしてしまう理由を解説」(仮題、執筆中)で取り上げるのでしばしお待ちを。

 

≪「投資初心者でも分かる!誰もが仮想通貨で高値掴みしてしまう理由を解説」を投稿しました!!(2018年3月1日)≫

k21.hatenablog.com

 

  

2.後発組が描く億り人戦略(?)

億り人となるための既定路線は絶たれたとなると、仮想通貨投資の後発組はどうやって億り人を目指そうとしているのでしょうか。

仮想通貨投資家とはどんな方々なのか、Google先生に「仮想通貨 後発」と聞いてみたら、1つのキーワードが。

 

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草コインという興味深いキーワードが目に飛び込みました。

文脈からして私が言う「出遅れ仮想通貨」のことを草コインというそうですね。

 

2017年同様ビットコインなどメジャー通貨に投資しても値上がりは期待できない。それならまだ値上がっていない出遅れ仮想通貨に投資すればいいのでは?

 

というロジックで草コイン投資が巷では騒がれているようですが、草コインは玉石混交もいいところで、大半はゴミ通貨(価格が上昇する見込みのない通貨)でしょう。

実際どの程度の草コインがゴミ通貨なのかについては興味深いので、こちらについても追って別記事で扱うこととします。

 

≪参考:草コインは億り人のチケットとなるのか!?急騰、急落率比較(執筆中)≫

 

ところで現在世の中にある仮想通貨は1,500種類以上はあるとされています。

もちろん草コイン投資をしてはいけないゴミ通貨と瞬時に分かるものもあると思いますし、あるいはそもそも草コイン発行者のプロモーションが鳴かず飛ばずのために私たちの目に入っていないというケースもあるでしょう。

とはいえ、仮に世の中にある仮想通貨のうち三分の一は投資の妙味があるとなった場合、投資先の通貨は500程度にものぼります。

500程度もの仮想通貨全てにベットするわけにはいきませんし、はした金といっても大事なお金なのでしっかり投資先として魅力的なのか調査しなくちゃなりませんよね。

もっともそれすらめんどくさいから、彼らのアタマのなかでは草コイン投資に割り当てられる金額まで広く薄く草コインを買えば、自ずとして億り人になれる確率はあがるという絵が描けているのでしょう。

 

、、、と考えましたがそういうわけではないらしく。

あろうことか草コイン投資家は半ば自分が描く絵に自信を持てていないらしいですね。

ほとんどの草コイン投資家の記事では、

草コインを買ったからといって億り人になれるとは限らない

という文言を目にします。

 

つまり、草コイン投資家は、彼らなりに冷静に考えた結果、草コインを投資することはハイリスクであることは確実で、あわよくばハイリターンだけどまあないよなと理解したうえで買っているということです。

 

なんだかおかしくありませんか?

どうして損することが分かりきっているのに草コインを買うのでしょう?

 

プロのトレーダーからするとそんな理由で通貨を売買するなんてありえません。

少なくとも私は慎重に調査に調査を重ねたうえで日々の投資行動を判断するのが常です。

同じ仮想通貨を投資対象としているとはいえ、私はアービトラージなどローリスク・ハイリターンなトレーディングをしているので、ハイリスク・ローorハイリターンな草コインの妙味が分かりません。

草コイン投資とはハイリスクであることは確定しているのに、リターンの振れ幅が大きすぎるために、リスク管理がまったくできないトレーディングです。

 

このように私には草コイン投資家の深層心理がまったく分かりませんでしたが、宝くじ売り場の看板に掲げられていた売り文句がその答えを教えてくれました。

 

夢を買う。

 

なるほど。草コイン投資家は何も爆益が欲しいわけではなくて、無味乾燥な毎日とこれからもそれが続くと予期される将来と別れを告げ、

 

「明日こそ億り人になれるかな♪」

「1億円が手に入ったら車買って、家買って。あー会社も辞めようかな(笑)」

 

なんて理想の将来に想いを馳せるために、草コインを爆買いしているのか、と。

 

ハイリスクなのにリターンの程度が不明であること、つまりボラティリティが高いことに妙味を感じているというわけです。

ボラティリティが高いがゆえに1%にも満たない確率で億り人になれるのだとしても、世の中にはたしかに億り人になった人はいる。

そこに自らのバラ色の将来に想いを馳せる余地があるのではないかと考えました。

 

草コイン投資家は自らの持てる全ての情報を踏まえて客観的な判断の下、自らの人生にとって最良な選択を合理的に選んだ結果だったのです。

  

もしそう考えて草コインに投資されている方がいらっしゃれば、ぜひ最後まで読んでください。

もしかしたら取り返しのつかない勘違いをしているかもしれないので。

 

4.草コイン投資家の取り返しのつかない3つの勘違い

最後に草コイン投資家が取り返しのつかない勘違いを3つしているように思えるのでそれだけお話します。

 

(勘違いその1)ビットコインを買うには最低100万かかる

 BTC(ビットコイン)を買うには最低100万かかるから自分では買えない。

でもリップルなら買える!

 

、、、と思っていたら、それ勘違いです!

bitFlyerの場合、最小取引単位は0.001BTCなので、1BTC/JPY=150万円であれば1,500円あればビットコインを買うことができます。

ビットコインの最小単位は0.00000001BTCですが、取引所で実際に購入する場合はbitFlyerのようにもう少し大きな単位で購入することになります。

 小数点以下でモノを買うなんて今まではなかったので仮想通貨あるあるですよね(笑)。

 

(勘違いその2)エライ人がプッシュする通貨は値上がりする

これはYahoo!ファイナンスの掲示板やTwitterのタイムラインにみられる「今が買い時の買い推奨銘柄」を流す投稿者のインセンティブと同じで、買いを推奨されたから自分が買った後値上がりする保証はどこにもありません。なぜならエライ人は通貨を購入したら、それにまつわる「暴騰しそうな根拠」をつらつら並べて買いを誘い、売り逃げを図るからです。

現在の仮想通貨市場で行われる草コイン投資は、いわば「ババ抜き」です。極端な話、エライ人は購入した通貨がたとえ「ババ」であっても購入価格より高い値段で買い取ってくれる草コイン投資家を見つけることができれば、エライ人は「ババ」でも儲かってしまうわけです。

 

私は一次情報を取得できる立場にいないのですが、ICOのプレセール情報の提供の多くも草コインの推奨インセンティブと同じ原理が働いているのではないでしょうか。

 

(勘違いその3)値下がり受けて含み損になっても損切りしなければ資産が減ることはない

インチェック事件が損切りしなくても損失を公務するリスクがあることを証明しています。

インチェックからNEM(XEMネム)が流出したことでユーザーの保有資産が引き出せない状況は2018年2月28日時点でも継続中です。

Mt.GOXのように保有していたXEMの資産高に相当する金額が手元に戻ってこないという可能性もあるのです。

草コインはメジャーな取引所では扱っていないケースが多いですが、あなたは「コインチェックリスク」を認識したうえで草コイン投資に臨んでいますか?

 

夜ご飯を食べたいので、続きは「草コイン投資家がアービトラージをやらない合理的な理由」(執筆中)とします(笑)。

お楽しみに!

 

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